2009年09月05日

ミステリー通り商店街 室積光


ミステリー通り商店街

ミステリー通り商店街

  • 作者: 室積 光
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 単行本




あらすじ
鳥越英夫は、実家の酒屋を継ぐために、十数年働いた出版社をやめたところだった。
まだ少しは東京に居るつもりで、後輩からの相談電話などは受け取っていた。
しかし、容量の悪い中島以外からはさほど連絡は無い。
中島からの連絡に辟易しつつ、今日も電話を受け取った。
ところが、相談は作家の三井大和が行方不明という事件だった。
作家だし、ふらりと外に出る事が好きな人だから事件性があるのかどうか?

ヒントはすぐに見つかった。
自分の作品の感想に敏感な三井は、「書物巡り」というサイトで自分の作品をひどくこけ下ろしていた「岩田実」なる人物を気にしていたらしい。
これは会いにいったな?
岩田のプロフィール書いてある温水町へと、鳥越は向かうことにした。

さほど東京から離れていない温水は、寂れていた。
シャッターが下りた店舗がいくつも見える商店街。
鳥越はとりあえずタバコ屋のばあさんに、岩田がやっているという電器屋の場所を聞く事にした。
鳥越が何も言う前から「人をお探しかい?」と、ばあさんが言ってきた。
狼狽する鳥越に追い討ちをかけるように「事件だね?」と言い放つ。
そして商店街の人間が次々と集まってきた。

何のことは無い、岩田が中心となって、地域を盛り上げるために「ミステリー商店街」なる町おこしをしていた一環だったのだ。
岩田にレクチャーされた商店街の面々は、それぞれ得意な分野のミステリーを持っていて、三井の行方不明事件を好き勝手に盛り上げる。

当の岩田は、電気屋を閉めてどこかへ行っている様だった。


感想
面白いです。
初期から数作目の荻原浩っぽいですね。
町の色々な人が出てきて、なんだか素っ頓狂な状態になってしまう。
その人々が、またいい味だしてる。
それでも、人と人とのつながりが出来て、主人公の鳥越は最初は嫌いだった人物を嫌いではなくなってしまう。
期待を裏切らないどころか、驚くほど舞台を整えての推理披露。
鳥越と同じ気持ちで、戸惑って、いらっとして、最後は鳥越も町の人たちの空気に飲まれて向こうの世界にいってしまいますが、それをつい笑ってしまい、最後には良かったと思える作品。


ラベル:室積光
posted by 千万太郎 at 19:00| Comment(1) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
皆さんの「痴情のもつれ」をはじめとする無責任な推理がすごく面白かったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしています。
Posted by 藍色 at 2010年11月10日 03:26
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Excerpt: 静竹県温水町。かつての繁栄が見る影もないシャッター商店街で、 人気作家・三井大和が忽然と消えた! どうやらブログ上で自分の小説を批判した人物に 会うためにやって来たようであった。 三井の元担当..
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2010-11-10 03:12

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